ひきこもりの原因・その心理を考える

体験談から見えてくる、ひきこもりの原因とそのパターン

「ひきこもり」や「不登校」になってしまう子供の心理と、現代日本の社会構造の関連性について考えます。
なぜ近年、ひきこもりが社会現象とまでなってしまったのか。現代日本の社会構造と時代背景と、ひきこもりの心理との関連性について考えていきます。

時代背景を考える

なぜ、近年ひきこもりは社会現象と言われるまでになってしまったのでしょうか。

「ひきこもり」という表現ではなくとも、「集団と個のジレンマ」というのは神代の昔からあったはずです。

高度経済成長より以前、経済が未成熟だった時代は貧富の差が激しく、ごくごく一部の特権階級を除いて一般庶民は日々の暮らしを生きる事が精いっぱいで、ひきこもりが許される状態にはなかったでしょう。

「働かざる者食うべからず」という言葉がありますが、「食うな」という事はつまり「死んでしまえ」と同義ですから、生きる事そのものをコミュニティから拒否された時代だったと言えます。

家族の食卓しかし、国が豊かになり一般庶民も豊かな暮らしが送れるようになってからは、家族一人が働かないくらいでは人が死なない世の中になりました。

よって、親や家族の庇護の下でひきこもる事が(道義的にではなく経済的に)許されるようになったのです。

さらに、核家族化が進んで儒教的な家長制度はほぼ見られなくなり問答無用に強大だった父親の権威がなくなることにより、家庭で子供が甘えやすい環境がそろってしまったという見方もできます。

学歴偏重主義

昭和をピークに、詰め込み式教育の学歴偏重主義は鳴りを潜めてきましたが、今なお多くの学生たちにとっては学力というのが自身の価値観を決める尺度で、しかもそれが重要な位置をしめてしまっているのが現状です。

ゆとり教育の弊害

ひきこもりが社会現象とまでなった原因には、前述のような社会背景もあるでしょうが、教育制度の矛盾があげられます。

「勉強だけが全てではない。個性が大切だ。」というゆとり教育の理念はもっともでしょう。
しかし、その発揮すべき個性がきちんと発揮されず、集団の陰においやられてしまっているのが現状です。

子供たちだけでなく、学校側も経験値が不足していると思われ、教育制度自体が地に根差していない事が原因で起きる歪みが、「ひきこもり・不登校」という形になって出てきていると考えられます。

集団と個人

詰め込み式教育からゆとり教育へと移り変わり、「集団」の維持から「個人」の尊重へと世の中が変わってきているとはいえ、日本人の深層心理なのか気質なのか「右へならえ精神」とでもいいましょうか、価値観の画一化の心理がそこからはみ出すものを嫌う傾向が根強くあります。

一度でもそうした「村八分」を体験してしまうと、恐怖感からコミュニティに戻れなくなってしまうのです。

今の風潮では、まだまだ皆と違う部分を個性だとして周囲を納得させるには、個人の対人スキル(しかも相当高いスキル)が要求されます。

もっと自然に個性を主張できて、それがきちんと尊重されるような社会づくりというのがとても重要となるのです。

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